訪日外国人が年々増え続ける中、日本も一人一人がグローバルな人材になることが必要とされています。
この情勢の中で、引け目を感じずに自信を持って海外の方々と接することができるようにと、奈良県にある和菓子屋さまをサポートさせていただいております。
目標
①語彙力・英語でのコミュニケーションの基礎を身に着ける
②「話せない」を「話せる!」の自信に変えること
③実践の場で活かす
【英会話】の講座と【接客英語】の講座、各月1回(2時間)全12回のコースです。
各講座での様子をこのページでご報告させていただければと存じます。
実施日時
2018.10.16 Tuesday(第10回/12回)
講座内容
①Vocabulary test
②Vocabulary exercise
③Today’s topic: “Welcome to Japan!”
①Vocabulary test
動詞の活用形テスト
②Vocabulary exercise
単語テストで出てきた単語を応用してウォーミングアップ英会話
③Today’s topic: “Welcome to Japan!”
「日本で海外の方と遭遇した時に少しでも対応できるように、会話を弾められるようになっておきたい」ということで、残りの3ヶ月は、日本での対応にまつわる英会話を練習します。
来年はラグビーW杯、2020年には東京オリンピックを控え、日本への関心が高まるに連れ訪日外国人の数も右肩上がりになることが予想されます。これを一つの目標地点として英会話レッスンに取り組みたいといったお声もあります。
今月は、道に迷っている外国人観光客に会い、目的地まで案内している道中での会話の練習です。その一部をご紹介します。
案内:“Hello, do you need help?”
「こんにちは、何かお困りですか?」
観光客:“Hello, we’d like to visit Todaiji Temple but we’re lost.
Do you know how we can get there?”
「こんにちは。東大寺に行きたいのですが、道に迷ってます。
行き方はご存じですか?」
案内: “Yes, I’ll show you the way, follow me please.”
「はい、案内しますので、ついてきてください。」
観光客:“That would be great, thank you very much!”
「助かります、ありがとうございます!」
案内: “Is this your first trip to Japan?”
「日本は初めてですか?」
観光客:“Yes, it’s our first trip.”
「はい、初めてです。」
案内: “What brought you to Japan?”
「なぜ日本へ来たのですか?」
観光客:“I’ve always wanted to see the Big Buddha in Nara!”
「ずっと奈良の大仏を見てみたかったんです!」
案内: “That’s a must-visit place!”
「あれは訪れるべき場所ですね!」
この中でポイントになるフレーズは、“What brought you to Japan?”です。
直訳すると「何があなたを連れて来たの?」になりますが、きっかけや理由を聞くときはこういった言い回しをします。
「なぜ?」と聞くのに“Why did you come to Japan?”と文章を作ってしまいがちですが、これは「何で来たの?」と少し圧迫した聞き方になってしまいますので避けた方がいいでしょう。
他には同様の意味で“What brings?”なども使われていて、空港の入国審査の際にも聞かれるフレーズです。
では目的地に到着しました。
案内: “We’re here!”
「着きました!」
観光客:“Thank you for doing this.”
「案内してくれてありがとう。」
案内: “It’s my pleasure. Please enjoy your stay in Japan.”
「光栄です。日本での滞在を楽しんでください。」
最後の別れ際は、
“Have a good day!”とお声かけするといいでしょう。
“Thank you, you too!”と返ってくると思うので、
“Thank you, bye!”とお別れすると和やかな締めくくりになります。
これは日常会話でも頻繁に出てくるやり取りです。お互いが気持ちよく会話を終えるために、是非ご活用いただきたいフレーズです。
ただ道中を一緒に歩くだけでなく、せっかくなので日本でのご旅行の予定を聞いたり、こちらからオススメのお店や場所をお伝えするなど、観光客の方々にとって心地よい時間にできればお互いにとって有意義な時間・出会いになります。旅行先の国民の人柄は旅行の印象を大きく左右するので、日本人が大切にするあたたかい「おもてなし」でお出迎えしたいですね。
ペア・グループで練習されているご様子です。アレンジも加え、皆さま様々な目的地へご案内されていました。
成果
会話中の語彙力を伸ばすために実施している小テストの結果が全体的に上がっています。動詞の活用形を毎月40単語ずつしておりまして、原形・過去形・過去分詞形の120満点のテストで、今回は満点、また満点近くのスタッフさまもいらっしゃいました。「過去形・過去分詞形を覚えられる自信がないので、原形は覚えてきます。」と宣言されたスタッフさまも、しっかり成果が出ている結果でした。皆様仕事の合間に覚え方のコツを共有し合っていると聞き、切磋琢磨されている様子がうかがえました。また、「全部英語で伝える」前向きな姿勢で話をしてくださいました。これまでの授業で出てきた“How about~?”を使っての提案や、“I want to do~.”を使っての自己表現も徐々に身についてきたように感じました。
課題
「文章を組み立てる時に次に何をもってきたらいいのかわからない」とのお声があります。シンプルな文型、SVO(S=主語、V=動詞、O=目的語)やSVC(S=主語、V=動詞、C=補語)を頭に入れておき、この順で組み立てる練習を積み重ねると主語、動詞でひとまず状況を相手に伝えることができるようになります。この後に場所(in the garden)、時間(at 10 a.m.)などを入れるとより詳細な内容を伝えることができます。
<SVOの例>
I have breakfast.
<SVCの例>
We are happy.
次回の戦略・展望
次回は道案内の練習をします。「ジェスチャーでなんとか伝えてた!」を少しでも言葉で説明できるように、実践練習をしたいと思います。