室生寺看板制作のプロセス③室生六景図

室生六景図

室生地域の観光スポットを載せ、六景図として表現しています。

絵馬・室生門前地図・室生六景図の3つの看板を通して、HAKUTAIは室生地域の観光振興を図ります。

〈道の駅 宇陀路室生〉

「木もれ陽の森」の愛称でも親しまれ、名所旧跡のご案内や、草木染、和菓子、地酒など、多くの特産品を販売しています。

宇陀市出身の世界的彫刻家、井上武吉氏デザインのモニュメント「My sky hole 地上への瞑想室生」をはじめ、施設全体が一体的に修景デザインされ、室生独自の精神性や風土性が表現された空間になっています。

〈室生寺〉

屋外に建つものでは国内最小である室生寺の五重塔。弘法大師が一夜で建立したと言われ、「一夜づくりの塔」とも呼ばれます。京都は「神泉苑」、龍を使った雨乞い「請雨法」を行う弘法大師を妨害しようと、当時の好敵手・修圓が国中全ての雨を降らす神の龍神を、塔の頂点にある水瓶に閉じ込めたという言い伝えがあります。

 また、女人禁制の高野山に対して、女性の参拝が許されていたため、女人高野の呼び名でも親しまれています。四季の美しい自然が豊かで、国宝の釈迦如来立像をはじめ、文化財の仏像・堂塔・寺宝を数多く貯蔵しています。

〈龍穴神社〉

古代から水の神として信仰される龍神「高龗神(たかおかみのかみ)」が御祭神として祀られており、古くから雨乞いの神事等が多く行われてきました。拝殿の社額には「善女龍王(ぜんにょりゅうおう)社」とあることから、以前は「善女龍王」を祀っていたと言われています。日本三大龍穴の一つ、奥宮の「妙吉祥龍穴」は、実際に目にできる唯一の龍穴です。

〈龍王ヶ渕〉

大和富士と呼ばれる額井岳の近く、山々から流れる小川の水や湧水を貯めた標高530mの山中にある自然池です。風のない晴れた日、水面が周囲の木々を映す「水鏡」の景色は神秘的で、絶景スポットとしても知られます。池の周囲には遊歩道があり、ゆったりと散策が楽しめます。

〈龍鎮渓谷・龍鎮神社〉

「海神社」が約500年前、安土桃山時代に創建した境外摂社です。雨乞い祈祷のため、龍神様の鎮まる特別な場所を探したところ、この渓谷が適地とされました。水を司る龍神「高龗神(たかおかみのかみ)」が祀られています。

隣にそびえる「龍鎮の滝」には、エメラルドグリーンに輝く滝壺があります。そこには、龍神が棲むともいわれ、神秘的な宇陀の隠れた秘境の一つです。

〈室生山上公園 芸術の森〉

地滑り対策後の跡地を活用し、彫刻家 井上武吉氏の構想を元に、彫刻家 ダニ・カラヴァン氏の監修で整備された、地域とアートを融合する野外美術館です。上空から見ると公園が龍の顔に見え、空間全体が2人の彫刻家による芸術作品となっています。

〈英文〉

Murouji Temple, founded in the late 8th century, is known for its peaceful atmosphere and spiritual significance. Unlike many other temples, Murouji has long welcomed female worshippers, earning it the nickname “Nyonin Koya” or “Koya for women”.

One of the most striking features is the smallest five-story pagoda that stands outdoors in Japan. A national treasure statue from the early Heian period is enshrined here, and among them, the Eleven-Faced Kannon statue draws a great deal of devotion.