クライエント 小値賀町
概要
第5次小値賀町総合計画を制作しました。
総合計画とは、各自治体や行政が発行するもので、どのようなまちで、未来をどのように考えていて、そのために、誰が、どのような取り組みをしていくのかを示す「未来への道しるべ」のような役割があります。
目指すゴール
小値賀町では人口減少に付随して地域の存続やまちづくりにおいて課題がありました。それらの課題を解決するために、総合計画を手に取ってもらうきっかけを作り、知ってもらうだけでなく、さらにそれをきっかけに、協働のまちづくりを次世代へ受け継ぐことを目標としています。
コンセプト
興味を持つ感性を大切に、世代問わず読みやすく、「楽しい」「なるほど」を誘発できる総合計画
上記のような目的を達成するために、「島民・行政・地域との協働」「現状を知ってもらう」「関心を引けるコンテンツの提供」が重要だと考えました。
制作物
第5次小値賀町総合計画パンフレット
小値賀町の役場の方々と密にコミュニケーションをとりながら進めていきました。小値賀町についてや、小値賀町の未来の情報がぎゅっとつまったステキなものに仕上がりました。
ターゲット
次を担う世代へのアプローチも大切にしながらも、全世代が楽しめるデザインに仕上げました。
工夫した点
町民目線の小値賀の魅力を反映する
コンセプトを踏まえた上でデザインの役割としては「わかりやすく伝える」「全世代がなじむ、島民の目線で読みたくなる」ことがあると思います。そのために、シンプルで、親しみやすく柔らかいデザインを目指しました。
それだけでなく、町民向けに行った、小値賀町への愛着度(シビックプライド)を図るアンケート結果をもとに、町民が感じている小値賀の魅力をキーワードとして抽出し、それらをデザインに落とし込みました。例えば、海、自然、夕日、ゆったりなどが上がりました。それらの風景の写真と、町民目線でそれらの魅力を捉えた文章を添えて読み物のようなページをもうけました。
このようにわかりやすさだけでなく、町民目線も取り入れることで、総合計画との距離感をグッと近づけることができます。
プロジェクトを通して
総合計画を作成するにあたり、実際に小値賀町で活動を続ける中で、いろんな地域ならではの課題はありつつも、住民の方々から、小値賀への愛着や小値賀で育った誇りのようなものを感じました。この思いは大事にしたい!そう思いました。
せっかく作るのだから、かたいものではなく、気軽に島のことを知れるような親しみやすいデザインを目指し、小値賀町への愛を丁寧にデザインしました。
クライアントに寄り添い、アウトプットまでのプロセスを大事にするからこそできた提案だったと感じています。