カラオケアプリ UTAO ブランディング・公式サイト

クライエント 株式会社TOAI

概要

カラオケチェーン「ジャンカラ」を展開している株式会社TOAIが、新しくオンラインカラオケアプリ「UTAO」をリリースしました。

今回百代では、UTAOのブランディング・公式サイトを制作しました。オンラインカラオケアプリが多くある中で、課題となる差別化に対してどのようにアプローチしたのかを紹介します。

リサーチ

他のオンラインカラオケアプリをリサーチすると、機能紹介と使い方の紹介のみのランディングページが多いことがわかりました。

UTAOでは、ジャンカラと同様に、高音質なカラオケ音源と、高精度な採点機能を提供しているため、機能性のアピールは十分にできると考え、その他のアプローチが必要だという結論が出ました。

コンセプト

《少し懐かしさや切なさ漂うCITYPOP調のデザインで「エモさ」 を感じ、リラックスできる世界観に没入させる》

まずは周りのZ世代に、どのようなデザインに目を引かれるか、意見を聞きました。デジタルネイティブであるZ世代の人たちが興味を持ち、価値を感じることに共通していたことが「エモさ」と「共感力」でした。

ものや体験に対して「感じる」ことを、何よりも重視しているのだと考えました。

また、Z世代に向けたデザインの特徴としては、レトロブームや、ノスタルジックでチルさのあるもの、感傷性のあるものなどが多く見られる傾向にあります。

それらの傾向を踏まえて、心揺さぶられる「エモさ」があり、懐かしくも新しいCITYPOP調に、先方の意向も合わせ、青春のテイストを加え、仕上げることが決まりました。

それだけでなく、日常の様々な感情に寄り添い、UTAOを通してリフレッシュできるということをアプリの役割として定義し、没入できる世界観になるようなデザインコンセプトを目指しました。

デザイン

没入感を表現するために、Z世代の日常の一コマを描いた物語を作りました。

物語のどこか切ないストーリーや言葉の使い方など、よりダーゲットの世代に響く内容を意識しました。

イラスト

ストーリーに没入してもらうため、それぞれの物語の主人公の頭の中をイメージしたイラストを作成しました。

宙を舞うカセットや大きなマイクなど、非現実的な要素が組み込まれています。

見たことがあるようでない、夢の中にいるような、不思議な世界観を表現しています。

また、イラスト内の空は現実世界で見るような色やグラデーションに近づけることで、よりリアルに没入できるようにしています。

そして、トップでは、プールの中にあるカラオケボックスの世界観を表現しています。

ページ全体も物語に落とし込み、この不思議な世界観に浸れるような構成にし、区切る線も直線的なものではなく、波のような形にしたり、じゅわっとした質感を持たせることで、空想の雰囲気を醸し出しています。

カラー展開

指定のメインカラーにあわせ、寒色系も混ぜ、色の動きを生むことでメリハリが出るようにしています。

アプリのメイン背景に合わせ、全体を柔らかいグラデーションにし、より、夢の中のような雰囲気を演出しています。

プロジェクトを通して

ブランディング・公式サイトの唯一無二の世界観は、クライアントの方と直接やり取りをし、何度も話し合いを重ねたことで、実現することができました。

クライアントが望むものを丁寧に汲み取りつつ、私たちからもさまざまな提案をしました。

意見交換ができる関係を大切にしながら進める大切さを改めて実感しました。

今後も、このような形で、取り組むことを大事にしていきたいと考えています。