まる、さんかく、しかく が表すもの

”この世のすべてのものは、「まる」「さんかく」「しかく」で表現することができる。”

ある日、橋本社長が言いました。
「Hakutaiの日として、みんなで食事しよう。」

コロナ禍でも一緒に頑張ってくれた感謝として、スタッフを食事に連れて行ってくださるとのことでした。

そして、食事の前に、以前よりお仕事でご縁をいただいていた京都建仁寺様への訪問をセッティングしてくださいました。

2020年11月17日(火)建仁寺にて。

ここで私は、建仁寺のご住職である浅野様から伺ったお話によって、
頭を撃ち抜かれるような時間を過ごしたのです。

浅野様から頂いたお話をもとに、私の頭の中には、次のような繋がりが生まれました。


この世のすべてのものは、「まる」「さんかく」「しかく」で表現することができる。

地、水、火、風、空

この世界は、これら5つの要素から構成されていて、

この5つの要素を、「まる」 と 「さんかく」 と 「しかく」 で表現することができる。

四角は、物事を固め、形作る ”地”を表す。

丸は、 一滴の波紋 ”水” と、すべてを内包する宇宙そのもの ”空”を表す。

三角は、立ち昇る”火”と、吹き抜ける”風”を表す。

私たち人間も、宇宙の成り立ちと同じ。

これら5つの要素で、できている。

私たち自身を形づくる、体は 「地」

私たちの中に流れ、満ちている、水分は 「水」

食べたものを燃やし、エネルギーに変える力は、「火」

留まることなく行き来する、呼吸は 「風」

実体はなくても、たしかに存在している、意識は「空」

また別の視点からは、

「地」を踏みしめるのは、足。

「水」を貯えるのは、お腹。

「火」は燃える命、心臓。

「風」は呼吸。

「空」はそれらすべてを繋ぐもの。

と見ることができる。

上に三角、左に丸、右には四角。
それは、「命」を表している。

”悟り”とは、 私たち自身の、 その本質を知ることではないだろうか。

私たちは、宇宙の一部であり、宇宙そのものなのだ。

「私とあなたは、別々の人。」

普段当たり前のように抱えている感覚だけど、

例え、どんなに異なる考えや価値観を持っていたとしても、

目の前の人も、自分と同じもので出来ているのだ。

同じように、心をもち。感覚を持ち。物質としての体をもつ。

「私」という、囚われた心の中に留まり続ける限り、
そこには、エゴが働き、嫉妬や執着、争いが生まれるのかもしれない。

それが、自らを苦しめるもとにもなり得るのだ。

目の前の人も、私と同じように、
心をもち、感覚をもち、物質としての体をもつ。

囚われた価値観から抜け出して、
本質を見ようとする力が、相手を知り、寄り添うこころを育て、

本当の意味での幸福感や豊かさを受け取り、与え、共存していくことに繋がるのではないだろうか。


仕事をしていくなかでも、もっとも大切にしなければならないこと。

「物事の本質を見ようとすることの、大切さ。」

橋本社長が私たちを建仁寺さまに連れて行ってくださった真意は、ここにあるのかもしれない。


 ~五大要素の成り立ち~
はじめに空間が生まれ、
“気”が空間に動きをもたらし、風が生まれる。
風の摩擦によって、火が生まれる。
火の熱から、水が生まれる。
水が滴り、地を固める。

*建仁寺様でのお話し、ヨガ哲学の学びを元に考察しています。